まず材料となるプラチナを熔かす作業からスタートです。
ガスと高圧に圧縮された酸素を混合した約2000度の炎でプラチナを熔かします。
金と違いプラチナを熔かすのは容易ではありません。
※サングラスで目を保護しないと直視できない位 赤く発光します。
プラチナの熔解後です。
次にプラチナを叩いて伸ばしながら鍛える鍛造(たんぞう)という作業です。
炎で熱しながら叩く作業を何度も何度も繰り返します。
この作業により指輪のねばりと強度が格段にアップし 地金内部の「ス」といわれる
空洞が無くなります。
ローラーを使い、角棒の地金をプレート状に延ばしていきます。
その後、プレートを指輪の形へ・・・。
サイズ合わせです。
リングのつなぎ目を同じプラチナで共付けします。
ここが最も難しく 経験に裏打ちされた判断とMAXの集中力が要求されます。
安価なロウ材を使用すれば母体を熔かす事が無く作業も簡単ですが 長い年数を経過
するとロウ目が浮き出てしまう事があるので 当店ではなるべくプラチナによる共付けを
実行しています。
この後ヤスリがけ→バフがけ→ヘラがけ→研磨→のこ入れ→仕上げ→洗浄という手順。
プラチナ鍛造(たんぞう)リングが完成しました。